1日に3ヵ国をドライブした日。
ヨーロッパの秋もずいぶん本格化してきたー。
朝晩のキリッと澄んだ空気と鼻にツンッと冷たい空気が抜けるのが最高に気持ちいい。
(ウィーンからぐっどもーにんぐ‼︎)
地面にできた枯れ葉のじゅうたんも紅葉もピークを迎えていつも以上に散歩がはかどる季節。
バロック調のかっこいい建物に秋の景色がとっても似合うヨーロッパの街並み。
目的は。。
ドミのお母さんに会うため!
並ぶと余計激似!
常にポジティブでエネルギッシュなドミのマミー。
起きてる間ずっと笑ってるんじゃないかってくらいいつも笑顔で、幸せを作り出す工場みたいな人。
見返り求めず自分の身も時間も犠牲にして、誰かのためにいつも全力で動き回ってる。
彼女の辞書にgive-and-takeは存在せず完全に人生give-and-giveスタイル。
表裏がなくて、むしろ表が裏みたいな、ピュアで優しくて愛らしいドミママが大好き!
2年前に初めて対面した時は、両手で抱えきれない大きい袋3つにプレゼントたっぷり詰めて、忙しい合間を縫ってオーストリアからセルビアまで片道車で5時間もかけて会いにきてくれたりした。
ドミママと初対面‼︎大量のプレゼントと共にやってきた‼︎ - YouTube
2年以上ものコロナブレイクを経て、やっと今回うちらが会いに行ける番が来た!
ドミママが住んでるオーストリアのウィーンまでは北セルビアのキシュヘゲシュから車で約5時間。
地理的にハンガリーを挟むので1日で3国を巡る旅。
島国出身の自分にとって陸続きで国をまたぐのは未だに不思議な感覚になる。
旅が身近になっていいなあ。
キシュヘゲシュを出発してセルビア北の国境ゲートへ!
セルビアはEU非加盟国なので、空路で空港から入国するのと同じように荷物チェック等慎重な入国審査があるとのこと。
衝撃的にゆるかったですね。
うちらのゲートの国境警察官はパスポートの顔写真と顔を比べることもなければ助手席に座っている私の顔も見ることもなく、携帯片手に通話をしながらのながら作業でスタンプ押してくれました。
(陸路出入国のスタンプは飛行機じゃなくて車のマークが付いてた‼︎)
たかがスタンプにウキウキする陸路国境越えヴァージンの私。
適当にセルビアの出国スタンプを押してもらった後は100mくらい進んでハンガリーの国境へ。
ハンガリーのゲートは国境警察官数人が外で待機していてセルビアよりしっかり体制の模様。
1台1台トランクを開けて荷物検査をされます。
野菜や果物の持ち込みは一切禁止。
私たちの車のトランクにはおばあちゃんの庭で収穫した梨の袋(推定5キロ)。
お母さんにおすそ分けしようと持ってきた梨の存在を直前で思い出す私たち。
「え、没収されるじゃん」と言っていたら、全く触れられずにスルーされました。
すごい仕事ぶりですね。
ハンガリーに色んな意味でドライブスルーをして、いざ長旅のはじまり。
国境を抜けた先にあるディスカウントストアーでお母さんにお土産を買い、
(加工肉大国のハンガリー!)
腹が減っては運転もできずなので、まずはレストランで腹ごしらえ。
ハンガリーのレストランはログハウスみたいなカントリースタイルが定番。
ギンガムチェックのテーブルクロスがレトロで可愛くて好き!
2人ともスープとメインが付くランチセットを頼んだら、
前菜のスープが爆弾級巨大ボウルで登場。
間違いなく2人前らしいですけどね、頭おかしいですね。
ハンガリー人のドミも爆笑です。
ハンガリーは日本のレストランと比べて大抵倍量くらいで食事が出てくることが多いけど、ここは特別サービス精神がバーストしちゃってます。
ちなみに地獄絵図みたいに赤いこのスープは、チリではなくてお馴染みのパプリカパウダー。
なので恐ろしく辛そうに見えるけど辛さはほぼ0!
本気で美味しいスープだったなあ。
メインはローストチキンとご飯。
この見栄えに媚びない質素さがいいですね。
この感じがまさにハンガリー。
デザートとコーヒーも頼んでお会計5,200(1,800円くらい)。
デザートのパンケーキは約50円、コーヒーは約30円。
ちょっとだけ裕福気分になれるハンガリー!
満腹にも関わらずスイーツショップにも途中下車して、
ケーキとアイスのハイブリッドみたいなアイスクリームも食べてみた。
完全にデブフラグが立っています。
セルビアからハンガリーに入国した途端から、景色から住居の造りから道路の舗装具合まで本当にガラッと変わる。
国が違うんだからそりゃあ何もかも違って当たり前なんだけど、国境って名のついた、言ってしまえばただの線を越えただけでこんなにも全てが変わるんだなあ。
ハンガリーの田舎道は自然がたっぷり。
サンセットタイムにぶち当たり、終始最高なドライブ。
山がなくて平坦だから景色が遠くまでよーく見えて。
地平線に沈んでいく夕陽がなんだか泣きそうになるくらい綺麗で感動したなあ。
スコットランドで山岳地帯や海沿いをドライブした後だからこの景色が余計特別に感じたのかもしれない!
日が沈んだあとはちゃっかり私の意識も沈んで、気づいた頃にはオーストリアの国境に着いていた私たち。
焦ってパスポートをカバンから出そうとしたけど、ヨーロッパ間の移動はパスポートの確認はおろかセキュリティチェックというものもないのです。
シェンゲン協定加盟国は出入国審査なしで自由に移動できるという。
私はこういった非常に大切な基礎知識がいつも抜けた状態で旅をしているので、当然のごとく、こういった情報も知らなかったのです。
そろそろしっかりしたいところですね。
オーストリアの国境を抜けるとやっぱり景色も空気も雰囲気もまたガラッと変わる。
ちなみに国境抜けてから路上を歩く人1人目を見つけるまでにかかった時間はなんと40分。
これにはさすがにびびりましたね。
だってこの日は金曜だったんですよ。
フライデーナイトなんですよ。
酒豪のイメージがあったオーストリア、郊外のパブも盛り上がってるかと思いきや怖いくらい誰もいないし音もしない。
お店もレストランもほぼ閉まっていて、ゴーストタウンみたいな雰囲気。。
建物もモダンで新しくて、セルビア、ハンガリーを抜けて来た自分たちからするともはや違和感を覚えるくらい街も綺麗に整理されている。
道路の舗装具合もグッと改善して、お尻がオーストリアに入国したことを伝えてくる。
ウィーンに近づくとやっと交通量が増えてきて、走ってる車は高級車が多め。
ドイツ車の割合が高くて、車もピカピカで子綺麗に手入れがされてるのが伝わってくる。
セルビア、ハンガリー、オーストリアの3ヵ国をドライブして、その国の人たちの暮らしを少しだけのぞき見させてもらいながら色んな感覚が巡った1日。
国によって、時間の過ごし方、お金の使い方が360度丸々ちがう。
3ヶ国の住宅街を走り抜けながら、どんなふうにそれぞれの国の人たちが暮らしてるかが見れた。
お金の質と人生の質。
必ずしもこの2つがイコールではないのがはっきり目で見えたようなそんな感覚。
価値観は人それぞれだから私がどうこう言う問題でもなければ他人の生活に対して良し悪しの判断をするつもりもないけれど、自分なりに物ごとの本質が見えた気がした1日。
旅をしながら自分の目で色んなものを見たり、肌で感じて経験して、自分が頭に描く理想の人生図がどんどん変わってきた。
世界を旅をしていたら毎日いろんなことを思う。
それを言葉にするのって結構むずかしい。
五感をつかって感じ取ったものだから、説明のつかない思いに遭遇することも多々あるわけで。
夜10時に無事ウィーンに到着したわたしたちは、お母さんとこの日2度目のローストチキンにお出迎えされ夜遅くまで楽しい時間を過ごした!
というわけで明日からウィーン観光。
次からはウィーン編!
ではでは。